あとは人工関節しかないですね!

今日は、股関節周囲の痛みにより日常生活(特に歩行)に支障をきたしていたクライアントの話を紹介したいと思います。

このクライアントは、私が関わるまで様々な医療機関を受診し、変形性股関節症の治療を受けておられました。

先天的な問題が股関節にあり、手術も3度経験されています(両側の骨切り術と片側の人工股関節置換術)。

 

3度の手術を経験され、

 

「もう手術はしたくない!!」

 

との思いが強くなり、そのあとは手術をしないで治すと聞いた某医療機関に通院されていました。

そこは「手術をしない!自分で治す!」をコンセプトに、自宅での運動(ホームエクセサイズ)が指導され、理学療法士による治療は受けていなかったようです。

 

 

「手術をしない!」のコンセプトは素晴らしいのですが...

理学療法士が治療をしていないなんて... (>_<)

悲しくなりますね⤵

そんな時こそ理学療法士の出番でしょ!

 

 

クライアントは、「手術をしない」を目標にホームエクセサイズを頑張っていましたが、ある日、主治医から

あとは人工関節しかないですね!

と、詳しい説明も無いまま言われたことにショックを受け、それ以降、医療機関にも行かず自宅にこもることが多くなってしまいました。

そんな状況を見かねた友人から私を紹介され、施術を開始することになりました。

 

初めて来院された時は、

・股関節周囲の痛みが強い(人工股関節の置換術をしていない足)

・歩くときに体重をかけることが難しい

・立位では常に踵が浮き、つま先立ちである

・歩くときはつま先しか接地出来ない 

・歩行が不安定で転倒の危険性がある(1本杖使用)

・股関節の動く範囲がとても狭い

・骨盤~腰椎の動く範囲が狭い

・骨盤が傾いている

 

など多くの問題が認められました。

各種測定および検査を実施し、 当院での施術内容・目的・適応などについて説明した後、同意を得、アプローチを開始しました。

 

まずは腰仙関節の調整!

 

直後に歩いて状態を確認すると、痛みが軽くなり歩き方に変化が😲

つま先接地しか出来なかった足が足底面(足の裏)接地可能となり、体重をかけて歩くことが出来るようになりました。歩幅の拡大、歩行スピードの向上、歩行安定性の向上(1本杖を使わない歩行も可能)も認められるようになりました。

 

腰仙関節に問題が存在すると、影響が大きいですね~

 

腰仙関節調整のあと、腰椎や肋骨の関節、股関節など関連する関節の調整を行うと、本人もビックリするほど痛みに変化が認められたようです (^^♪

 

その後も関節の調整を続けると痛みが減り、歩くことに対する不安が無くなり、徐々に外出する機会が増えていきました。

新型コロナが拡大する前は、旦那さんやお友達と旅行に行くようにまでなっていました。

「今はコロナの影響で旅行は行けていませんが、落ち着いたらまた行きたい!」

と今でもおっしゃっています \(^o^)/

 

 

このクライアントが長年抱えていた股関節周囲の痛みは、腰仙関節を主とする関節の動きに問題があったようです。股関節に病態があっても、それが痛みの原因かどうか分からない場合もあります。

痛みの原因は色々です。

関節の動きの問題で生じる痛みもあります。

あきらめずに様々な角度から検討していくことが大事です!

 

このブログが ❝痛みの原因を考える❞ きっかけになってくれると嬉しいです (^^)

 

 

クライアントの笑顔が見れて、今日も感謝・感謝!

 

関節ファシリテーション(SJF)に感謝! (^^♪

※施術効果には個人差があります


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