ぎっくり腰

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は、急に起こった動けないほどの強い腰の痛みを指す通称で、医学的には「急性腰痛症(Acute low back pain)」と言います。

読んで字の如く急に発症した激しい腰痛を指し、海外では魔女の仕業によるものだと考えられ、ドイツでは「魔女の一撃(Hexenschuss)」とも呼ばれています。


ぎっくり腰の原因とは?

ぎっくり腰は、一般的に腰部の捻挫として説明されていますが、実際には関節包や靭帯が損傷するような「捻挫(sprain)」を生じている場合は少なく、多くの場合は、関節包・靭帯の損傷が無い「くじき(strain)」という状態である事が最近になり解明されました。

ぎっくり腰の「くじき」とは、腰部の関節(腰仙関節:第5腰椎と仙骨の間にある関節)の中に起こった「引っ掛り」や「(通り道からの)脱線」のような状態を言い、レントゲン写真やMRI検査では証明できない関節の機能障害です。この事実はこれまでに無い全く新しい知見です。

 

ぎっくり腰はどんな時に起こる?

一般的には、重い物を持ち上げた時に起こり易いと言われていますが、実際には咳やクシャミをした場合などで突然起こることの方が多いことが分かりました。

咳やクシャミをすると、腰部にある関節(腰仙関節)の中に突然速い動きが生じ、「くじき」が起こると考えられます。この状態のまま関節が動くと危険なため、人体は危険信号として「痛み」を発生させます。この痛みがぎっくり腰の激しい痛みです。

つまり、ぎっくり腰は腰仙関節に速い動きが生じ、関節の中に「くじき」といった状態が起こった時に発症すると考えられます。

 

*咳・クシャミがぎっくり腰のきっかけになることがある為、インフルエンザが流行してくる季節には、ぎっくり腰を発症される方も増える傾向にあるようです。

 

ぎっくり腰になったらどうすれ良い?

ぎっくり腰の原因が腰仙関節に起こった「引っ掛り」や「脱線」といった「くじき」なので、これを元に戻せば状態は改善します。

関節ファシリテーションは、この「くじき」を解決する最も適した技術といえます。

ぎっくり腰になったら、出来るだけ早く関節ファシリテーションの施術を受けられることをお勧めします。


(SJF学会理事長 宇都宮初夫 氏の講義内容を参考に作成)


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