「骨盤矯正」
この言葉をよく目にしたり、耳にしたりしませんか?
最近では、看板、のぼり、チラシ、雑誌、インターネット(SNS)など多くの媒体で目にするようになりました。
男性はあまり興味が無いかもしれませんが、女性は出産や美容の分野でもよく見かけるので、興味を持っている人が多いのではないでしょうか。
実際に施術を体験された方もいるでしょう。
では、質問です!
骨盤矯正はどの部位にどのような施術をすることを言うのでしょうか?
・・・
・・・
具体的に言葉で答えられなくても、写真のようなイメージをお持ちの方は多いかもしれません。
でも、これは本当に骨盤矯正なのでしょうか⁉
そもそも、骨盤矯正とは何なのでしょうか?
今回はそんな骨盤矯正に関する疑問を紐解いていきたいと思います。
順を追ってレポートしていきますので、興味のある方は最後まで読んでみてください。
骨盤矯正に対するイメージが変わるかもしれませんよ!
骨盤とは
骨盤(pelvis)は、腰部~臀部にある左右の寛骨(腸骨・恥骨・坐骨の3つの骨が癒合したもの)と中央の仙骨と尾骨で形成されている部位で、語源はラテン語のくぼみや器(うつわ)を意味します。
矯正とは
矯正という言葉を辞書で調べると、
広辞苑:欠点をなおし、正しくすること
大辞林:欠点などを正しく改めさせること,まっすぐに直すこと
と記載されています。
医学では歯科領域で最も多く使用されており、歯の矯正などとして使用されている言葉です。
その他に、整形外科領域では「骨関節などの変形を、ギプスやコルセット、手術などを使い、正しい位置・形にもどす」という意味での使用や、精神科領域での使用もされているようです。
骨盤矯正とは
先にも述べたように、「矯正」という言葉は医学の中で使用されていますが、「骨盤矯正」は医学の中では使用されていません。
つまり、「骨盤矯正」というの言葉は医学用語ではなく、一般用語として民間療法の世界で使用されている言葉になります。
しかし、「骨盤矯正」を広辞苑で調べてもでてきません…
少なくとも第六版には記載されていませんでした(第七版は未確認です)。
一般用語でもないのかな…?
では、何を意味しているのでしょうか?
インターネット等で調べ、まとめてみると
「歪んだ骨盤を正しい位置に戻す」
「ズレた骨盤を正しい位置に戻す」
という意味ではないかと私は解釈しました。
歪むとは
歪むという言葉を辞書で調べると、
広辞苑:力が加わって、形が不正になる。いびつになる。形が正しくなくねじけ曲がる。まがる。
と記載されています。
ということは、骨盤が歪むというのは、骨盤を構成する骨が変形するという意味か、骨盤の形がいびつになった状態ということになるのではないでしょうか。
徒手療法で骨の変形に直接的なアプローチを加えることは出来ないので、「骨盤の形がいびつになった状態を戻す」ということが骨盤矯正の意味になるのではないでしょうか。
ズレるとは
ズレるという言葉を辞書で調べると、
広辞苑:そのものの(あるべき)位置からはずれる
大辞林:正しい位置から少し離れた位置に移動する
大辞泉:あるべき位置から少し動いたり、基準の位置に合わない状態になる
と記載されています。
「あるべき位置からはずれる」という状態は、医学的には脱臼ということになるので、これは医学の範疇になります。
そうすると、「正しい位置から少し動いた骨盤の骨の位置関係を元に戻す」ということが骨盤矯正の意味になるのではないでしょうか。
まとめると、「骨盤矯正」とは
『骨盤を構成する骨の位置関係が何らかの要因で正常から逸脱し、形がいびつになった状態を徒手にて元に戻すこと』
ということになるのではないでしょうか!
以上が、私なりの「骨盤矯正」の解釈になります。
次回は、「骨盤矯正って できるの ?」というテーマで私見を述べてみたいと思います。
ここまでを読んで興味を持たれた方は、是非、次の記事も読んでみてください。
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