爽やかな朝の空気を吸いながらジョギングやウォーキングをすると、気分も良く健康に良さそうに思えますよね?
でも、実は起床後直ぐの運動は体にとって悪いことばかりで非常に危険なのです!
起床後は、最低でも1時間半~2時間の間隔を空け動き始めることが大事です。
なぜなら、起床時は体が活動(運動)に直ぐに順応できる状態ではないからです。
例えば、自律神経の働きを考えることは非常に重要です。
自律神経は簡単にいうと、内臓や血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経です。
自律神経には、
・交感神経(起きている時に働く神経・緊張している時に働く神経)
・副交感神経(寝ている時に働く神経・リラックスしている時に働く神経)
の2種類があります。
起床時は副交感神経から交感神経への切り替えが行われなければいけないのですが、これには時間が必要で、起床後直ぐに切り替わるというわけにはいきません。
これを無視し運動を始めると、高血圧をはじめとする内部疾患をお持ちの方は負荷が大きくかかり、体が悲鳴を上げる可能性が高くなります。
しかも、自律神経は高齢になればなるほど機能の低下が進み、環境への適応が難しくなります。
高齢者の早朝の運動は、自ら体を不健康な状態におとしいれているといっても過言ではないのです。
運動を行う適切な時間帯は体温が最も高くなる夕方ということになりますが、どうしても朝に運動をしたいという方は、運動開始予定時間の1時間半~2時間前に起床し、着替えや洗面、歯磨きなどの朝の準備をした後に開始するのが良いでしょう。
血糖値が気になる方は、食後1時間ぐらい経過した後に運動を開始したほうが良いので、これも考慮した起床時間を考えた方が良いでしょう。
ちなみに、運動前の水分の補給は忘れずに!!
運動は「やればやるだけ体に良いもの!」という信仰は捨て、きちんと考えてやらないと「健康のために! 健康寿命を延ばそう!」という目的が全く達成されず、逆に「病気や怪我を引き起こす! 寿命を縮める!」ということに繋がりかねません。
お薬や手術と同じように運動にも「作用と副作用」があります。
正しい情報を手に入れ、もっと慎重にそして丁寧に行動し、楽しく健康を手に入れましょう!
「2018年2月24日の週刊実話」でも「早朝ジョギングはむしろ体に悪影響」というテーマで記事が掲載されています。
文章の中のストレッチを推奨している箇所は意見が異なりますが、皆さんが健康のためにと思ってやっていたことが、実は危険なことだったという参考になる記事です。
一読してみてください。
早朝ジョギングはむしろ体に悪影響
百害あって一利なし!朝ジョギングで突然死することも。
世の中、右を見ても左を見ても健康ブーム。早起きは三文の徳ともいわれているし、爽やかな朝の空気を吸いながらジョギングなんて、いかにも健康に良さそうだ。
でも、ちょっと待ってください。今からお伝えする事実を知ったら、二度と朝のジョギングをしたいなんて思えなくなりますよ。
人間は休息時と行動時で、体の動きがまったく違う生き物だ。目を覚ましたからといって、体や脳もすぐ目を覚ますわけではない。時間をかけて、行動モードに切り替えていくのである。起床後しばらくは、休息モードと行動モードが入り混じっていて、体は不安定な状態になっているのだ。
そんな状態で走るとどうなるか。簡単に言うと、体がパニック状態に陥ってしまうのだ。走るというのは、人間の行動の中でもかなりハードな部類の動きだ。だから、さまざまな機能を調節している自律神経に大きな負担がかかり、脳梗塞などの重大な疾患を引き起こしてしまうのである。
さらに、前日にお酒を飲んでいたりしたらもう最悪である。体は水分不足で血液はドロドロ。健康維持どころか心臓に大きな負担がかかり、心筋梗塞を発症する可能性が高くなる。自ら死神のもとへ向かって、走っているような状態だ。
どうしても朝のジョギングをしたいなら、起床後2時間以上の時間を空けて、きっちりとストレッチをしてから走ること。「朝に2時間も時間があるわけないだろ!」という方には、ゆっくりウオーキングをすることをオススメする。
※2018/2/24 週刊実話
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